ケリースレーターがデザインしたENDORFIN(エンダーフィン)のレビューです。
ケリースレーターのフィンが気になっている人も多いのではないでしょうか?
「フィンが浮くっていうけどほんと?」
「エンダーフィンはどの程度浮くの?」
「ケリースレーターのフィンって実際のところいいの?」
プロサーファーに話題になった水に浮くフィンの「エンダーフィン」を徹底検証してみました。
また、よりサーフィンが楽しくなるエンダーフィンの使い方も紹介します。
ケリースレーターのフィンのエンダーフィンとは
11回ワールドチャンピオンになったレジェンドサーファーのケリースレーターがデザインから素材、性能、環境保護にまでこだわり抜いてプロデュースしたフィンで、従来のフィンの概念をくつがえすフィンなんです。
エンダーフィンの特徴
1番の特徴は、そのフィン重量の軽さと水に浮く事です。
また、形状は定評のあるKS1テンプレートです。
FCSのフィンタイプだとリアクターになります。
クイックなレスポンスとドライブ性、ピボットでの回転性も併せ持ち、日本のビーチブレイクにとても相性がいいので不動の人気テンプレートです。
多くのプロが同じテンプレートでデザインを変えて発売するくらい完成されたテンプレートです。
エンダーフィンが適合するフィンボックス・フィンシステム
FCS2用とfuture用の2種類になります。
どちらもネジで締めて取り付けます。
エンダーフィンの種類について
トライフィン・クワッド・ツインスタビの3タイプで、いずれもFCS2とfutureのフィンボックスの種類から選べます。
トライフィンは3サイズがあり、S・M・Lから選ぶことが出来ます。
エンダーフィンは、どんなボードに合うのか
エンダーフィンはレトロツイン以外ならどんなボードにも対応します。
トライフィンと相性がいい
①ボードタイプ
ハイパフォーマンスボード〜ミニボードまで多様
②テール形状
スカッシュテール・スワローテール・ウィング・ダイヤモンドテール
ツインスタビと相性がいい
③ボードタイプ
パフォーマンスボード〜ツインピン〜ファットボード
④テール形状
スワローテール・ウィングスワロー・フィッシュ・ラウンド・ラウンドスカッシュ
レトロフィッシュボードをお使いの人は、
ロブ・マチャドがキールフィンのエンダーフィンを出したよ!
ケリースレーターのフィンのエンダーフィンのメリット
エンダーフィンを使うメリット7つ紹介します。
①テイクオフが早い
フィンが水に浮くことで、サーフボードのテール側が軽くなり走り出しがはやくなります。パフォーマンスボード等のボードの厚みが薄くて浮力の少ないボードだと、よりその恩恵を感じることが出来ます。
②EPSボードとも相性がいい
ボードの芯材がEPSでできた浮力の多いボードは、テイクオフ時にノーズが下がらず滑り降りていきにくかったりしますが、テールの浮力が上がるので、ノーズを下がりやすくする効果が期待できます。
(上級者になると上体をそらせ、ノーズよりでパドルをしてバランスをコントロールできるのですが、できないうちはその恩恵は大きいです。)
③トップターンが軽くコントロールしやすい
主観で申し訳ないのですがレビューを上げてみます。
重たいグラス素材のフィンでターンすると遠心力でテールが流れる(重い)感じがしますが、ENDORFINだと波のリップの薄いところでも流れにくくボードコントロールがしやすいです。(ENDORFINを使うまではグラスフィンでもそこまでの重さは気にならなかったです)
トップターンからのダウンが楽に感じる人も多いと思います。スムーズに流れるように落ちていく感覚になります。
④フィンの脱着が楽 手が痛くならない
FCS2だと、より感じることですが脱着に力が必要で素手だと結構キツく感じる方がほとんどだと思いますが、
エンダーフィンは、ロック部分のバネを逃す形状で上からまっすぐ差し込むのでキツく感じません。
⑤ツインスタビのスタビライザーを取り外す時に壊しにくい!
FCS2のフィンシステムのツインスタビのアルアルですが、スタビライザーを外す時にリーディング側の根本をボキッと折ったりヒビ入れたりすることがありますが、テコの原理で外さず上に抜いてフィンを外すので折れる心配がありません。
※その日の波によってセンターフィンを変えて楽しむ私にとって、この効果は大きい。
ツインスタビの記事はこちら
⑥フィンが外れても見つけやすい
基本ネジで固定するので外れにくいですが、外れても波に漂うので見つけやすい。
実際にこのように浮きました。
⑦スタビライザーとナブスターも若干浮きます!
公式ではナブスターは浮かないとありますが、コアに浮く素材を使用していますので、浮き上がらないまでも、海底で昆布のように立って揺らめきます!
洗面器に実際浮かべるとこのようになります。
海底に寝て砂に潜ってしまわない分、見つけやすくなります。
注:波打ち際だと見つけにくいかもですが潮の満ち引きで打ち上げられる確率は上がります。
ケリースレーターのフィンのエンダーフィンのデメリット
ここまでいいことずくめで書いてきましたが、デメリットは多少あります。
①フィンの脱着にフィンキーなどの工具が必要で工具の手持ちがないと脱着できない。
これはフィンキーをWAXケースやボードケースなどに予備を入れておくことで解決できます。
②海底のリーフや体にフィンをぶつけた時にフィンボックスを破損するリスクが上がる。
FCS2ですと、テール側から強い力が加わるとフィンが外れ、怪我やフィンボックス破損の度合いを軽減できますが、ネジで固定するためフィンが外れにくくなります。
③ボードが軽くなりすぎる
とくに最近流行りのEPS素材ボードはオフショアで風の影響が大きくなりますが、フィンも軽く、ボード自体軽くなりますのでより影響がでます。
トライフィンとツインスタビ(2+2)の両方持っているとさらに楽しい
オーソドックスに使用することを前提にして設計していると思いますが、こんな使い方でさらに楽しむ幅が広がります。
①トライフィン用のサイドフィンにナブスターのセッティング。
小波で多少横に走れるくらいのサイズでも縦のアクションを入れやすくなります。
②ツインのサイドフィンにトライフィンのスラスターのセッティング。
デカ波でサイドフィンのホールドとテールの回転を抑えたいなって時に合います。
トライフィンよりグッと溜めができます。
③裏技ですがアルメリックのツインスタビのスタビライザーと相性がいい。
胸位の中波ですと回転しすぎず適度なホールドでバランスがいいです。
ENDEAFINと相性のいいスタビライザーは
CAPTAIN FINのトレイラーフィンがリアクターのテンプレートを小さくした形でまさかのフィット!
腰腹サイズの波で調子いい!
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ケリースレーターのフィンのエンダーフィンのレビュー!のまとめ
ここまでいろんな組み合わせのセッティングをレビューしてきましたが、
LサイズのサイドフィンにSサイズのセンターフィンをつけたり、
フィーリングの幅は大きいです。
ケリースレーター本人もフィンへのこだわりが強く、いろいろなフィンセッティングを試してるとのことです。
サーフィン界を牽引し続けるレジェンドサーファーのプロデュースするFINは、初心者から上級者まで楽しめる、
フレンドリーなデザインで秀逸すぎる一品でした。
最後までお読みいただきありがとうございました。